発達障害のこと

発達障害と診断されるまで~中編~

訪問いただき、ありがとうございます♪

2児の母をしておりますえみママと申します!

えみママの長男くんは発達障害があり、現在小学校3年生。
発達障害と診断されるまで~前編~」では、そもそも発達障害とは?長男くんの発達の0~5歳の様子や、支援してくれた機関などについてまとめました。

この記事では、保育園から勧められた就学相談係と行ってきたやりとりや、知能検査の結果、セカンドオピニオン、就学先選びについて、まとめていきたいと思います。

えみママ
えみママ
これまでの現実をしっかり受け止め、最善の選択をするために奮闘するという、全力疾走な内容です!

この記事で伝えたいこと
1.就学相談係と行う手続きや検査等の流れ
2.知能検査とは?(田中ビネー知能検査ⅤとWISC‐IV知能検査)
3.えみママ家はどんな基準で長男くんの就学先を選んだか

※この記事の内容は、えみママの長男くんのケース、住む地域での内容になります。お子さんの個性も違えば、地域、支援体制も異なりますので、参考までにお読みいただけると幸いです。
~発達障がいに苦しむお子さんや、パパママが自信にあふれて過ごせますように~

就学相談係とのやりとり

保育園から受け取った「就学相談ガイダンス」と記入されたパンフレットを片手に、まずどのようにえみママが行動したか、まとめていきます!

えみママ
えみママ
やったるぜ~~!!!(燃える心)
夫
落ち着きなさいよ。
長男
長男
ママはスイッチが入るといつもこうだね。

就学相談係とのやりとり全体像

私の住む自治体の就学相談での流れは、以下の通りです!

1.保護者による電話申し込み
2.受理面接
3.知能検査・検査結果の説明
4.一斉相談
5.相談員による、在籍園での行動観察
6.実際の支援級などの見学や活動参加
7.就学支援委員会(保護者不在)で適切な就学先の判断がされる

えみママ
えみママ
やることがたくさんありますね!
ただ、こちらはあくまでもえみママ一家の住む自治体の就学相談係との一連のやりとりの流れになります。詳しくは、お住いの自治体のHPまたは、パンフレット等を見てもらえるといいかと思います!

早速電話連絡し、長男くんと共に受理面接へ。面接では長男くんの様子を見てもらったり、今後のスケジュールの確認をしました。
就学相談係では、子どもの様子などを観察することを「行動観察」と言っており、受理面接時、一斉相談(少集団での様子を見る)時、実際に相談員が在籍園を訪れて観察する時と、計3回行われるようです。

発達検査(田中ビネー知能検査Ⅴ)

えみママの自治体の就学相談係では「田中ビネー知能検査Ⅴ」という発達検査を実施しています。

長男
長男
田中さん?ビネーさん?なんかすごい名前だね!どういう検査なんだろう?
えみママ
えみママ
うん。ママも実はよく分かっていないままだったのよ。。だから、振り返りしてみたよ!

田中ビネー知能検査Ⅴとは
・2歳~成人を対象としており、問題が年齢尺度によって構成されている。
・通常の発達レベルでの比較が容易になっている。
・田中ビネーを受けたことがある方が再度検査を実施する場合は、回答を記憶し正確な結果がでなくなってしまうことから、最低でも半年~1年程度あけることが望ましいとされている。

かかった所要時間:50分

長男くんは検査前からすでに、おもちゃで遊びたくて、落ち着きがありませんでした。

えみママ
えみママ
初めて会う心理士さんだったし、初めてのお部屋のためか?落ち着きがなくて心配すぎる…。

・結果は1か月後に説明予定となりました。

田中ビネー知能検査の結果と、長男くんの発した衝撃的な一言

知能検査の結果は保護者のみで聞きに行きました。

報告書には以下の内容が記載されていました。

実際の年齢:5歳6か月
現在の水準:4歳1か月
IQ:77
検査時の様子、得意なこと、苦手なこと、まとめ

えみママ
えみママ
やはり1歳以上遅れがあったのね…。ところで、IQはどう判断すればいいんだっけ?

IQ<70     知的障害
IQ=70~85  境界知能
IQ=85~115 平均

長男くんはIQ77のため、境界知能となります。

境界知能は、明らかな知的障害とは言えず、環境を選べば、自立して社会生活ができると考えられるが、状況によっては理解と支援が必要なレベルである。
発達協会王子クリニックHPより引用

IQが低めで、発達の遅れがあったことにショックを受けつつ、検査時の様子などを相談員さんより受けていきます。

中でも、私が一番ショックを受けたのは、検査時に長男が放った一言。

心理士「長男くんが得意なことはなにかなー?上手なことをみつけるゲームをしてみようよ!」

長男くん(暗い表情になりながら)「僕に上手なことなんて何もないんだよ。

そう、言い放ったそうです。
IQが低く、1歳以上発達が遅れていたこと以上に、長男くんは、自分は誰よりも劣っていると自身で感じ、傷ついていたこと。

その事実がえみママの心を締め付けました。何で、できないことばかりに注目して、注意ばかりしてきてしまったんだろうか…。

そして面接では、得意なことや苦手なことの評価と、今後の関わり方のアドバイスを受け終了しました。

後日、スケジュール通りに相談員による行動観察や、支援級の見学、就学支援委員会が開かれ、長男くんに適した就学先が判断されることとなりました。

就学相談係の下した判断

行動観察や支援級の見学を経て就学相談係が下した適切な就学先の判断。それは、

特別支援学級」※知的障害のお子さん対象

でした。

しかし、その後付け加えられた一言。
「今回の結果を受けて、就学先を選ぶのは、ご家族です。」

えみママ
えみママ
特別支援学級に行くべきか、通常級に行くべきか…。より長男くんに合った就学先はどちらなのだろう。

特別支援学級には、知的障害、自閉症・情緒障害、肢体不自由などの障害の対象に合わせて分かれています。

病院で受けたセカンドオピニオン

1度の発達検査では判断しきれなかったえみママ一家。就学先を選べるのであれば、より納得したうえで選びたい。
そんな思いから、小児精神科のある病院を受診し、セカンドオピニオンを受けようと決意しました。

予約を取り、初回受診。すぐに発達検査を受けてくださることになりました!

発達検査(WISC‐IV知能検査)

えみママの長男くんが受診した病院は「WISC-IV知能検査」という発達検査を実施しています!

長男
長男
ウィスク??また新しい名前が出てきた!どういう検査なんだろう?
えみママ
えみママ
うん。この検査も実はなんとなくしか分かっていないままだったのよ。。また振り返ってみたよ!

WISCとは?
・5歳~16歳の子どもを対象とした、児童用の知能検査
・全体的な知的能力や記憶・処理に関する能力を図る(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の4つの指標得点から、全検査IQを出す)
・WISC-IVを受けたことがある方が再度検査を実施する場合は、最低でも1年程度あけることが望ましい。(理由は田中ビネー同様)

かかった所要時間:1時間

就学相談係で田中ビネーを受けた時と違い、長男くんは落ち着いている様子がありました。

えみママ
えみママ
事前に検査室を見せてもらっていたことや、心理士さんとの相性も良かったのか?落ち着いて検査を受けられそうな印象がありました!

検査結果は、20日後に聞きに行くことになりました。

医師の下した判断

渡された報告書には、以下内容が記載されていました。

全検査IQ=92
言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度それぞれのスコアと、指標別の評価、対応策等

田中ビネーでは、全体評価がされていたことに対して、WISCは4指標それぞれでの評価がされていることが印象的でした。

医師からは、報告書に沿って長男くんの特性や対応方法の説明を受けた後、「支援級ではきっと勉強が物足りなく感じてくると思います。通常級で良いと思います。」との言葉をいただきました。

えみママ
えみママ
就学相談係で受けた田中ビネーと、病院で受けたWISC。IQの差があまりにも激しく、検査方法によっては正確に結果を出すことは難しいのではないかと感じました。

えみママ家が考えた、長男くんの就学先

もともと長男くんは得意・不得意の凹凸が激しく、集団生活のうえでの困りごとはつきものではありますが、学習自体は問題ないのではないかと感じていたえみママ一家。

また、できることなら通常級で学習して欲しい希望もありました。

今回の病院でのWISCの結果を受けて、不安がありつつも、まずは「通常級」に入学することを決意するのでした。

えみママ
えみママ
通常級に行ってから支援級に移るお子さんもいれば、通常級にいながら通級という形で支援級に通うお子さん、逆に、支援級から通常級に行くというお子さんもいるため、今回はスタートを通常級からという選択をしました!

しかし、入学を決めてからというもの、就学相談係とのやり取りでは田中ビネーでの検査結果を受けて支援級を強く勧められるなど、様々なやりとりを行ってきました。

次回後編では、入学に向けての学校・就学支援係とのやりとりや、入学後に起きた様々な課題、発達障害と診断されるまでをまとめていきたいと思います。

まとめ

①就学相談係では、発達検査や子どもの行動観察を行い、子どもにとって必要な就学先の判断が下されたり、アドバイスをしてもらうことができる。就学先の決定については家族の任意となる。
②知能検査には、「田中ビネー知能検査Ⅴ」や「WISC‐IV知能検査」などがある。
田中ビネー:精神年齢やIQなどを数値化する。通常の発達レベルとの比較が容易。
WISC:4つの指標とIQを数値化する。それぞれの項目から、得意・不得意なことを分析し、よりよい支援の手がかりを得ることができる。
③就学相談係で受けた田中ビネーと、病院で受けたWISCではIQに開きがあった。集団生活をするうえでの困りごとや凹凸がある長男くんではありますが、学習はついていけるのではないかとの思いで、まずは通常級への入学を決意しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

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ABOUT ME
@emimama
えみママ 30代 2児の母   子どもの発達障害が発覚したことを機に、金融教育を実践中。発達障害の子どもとの関りや投資についても発信していきます!